日本の伝統美 匠の作る"能勢菊炭"
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能勢菊炭とは…

「池田炭」の名で知られる能勢の菊炭は、その昔、銀(銅)の精錬用として焼かれていました。そして、良質なため池田・大阪方面にも出荷され、やがて京都の茶席などに使われるようになりました。切り口が「菊の花」のように均一に割れ目があり、燃え尽きた後にも白い灰がそのままの姿で残るなどの風情、火付き・火持ちが良く扱い易いことから、現在も茶席には欠かせない炭としてもてはやされています。
備長炭と茶の湯炭は日本木炭の傑作である。世界の木炭の傑作といっても言い過ぎではない。茶の湯炭はその形が優れ燃料というよりやきもの的気品があり、燃焼性もよい。
茶の湯炭はクヌギの黒炭で、室町末期から江戸初期に、茶の湯の師匠、武野紹鴎、千利休らにより改良されたといわれている。関東では佐倉炭、関西では池田炭(大阪府池田市付近で製炭されている)が有名で、特に池田炭が茶の湯炭として評価が高く、また、歴史も古い。
池田炭は大阪府池田市東北方、能勢、妙見山麓一帯から生産されるクヌギ黒炭で、吉川、止々呂美、一庫、国崎、黒川などが主な産地である。これらの集落で製炭された炭は池田市に集荷され、広く販売されたので、池田炭といわれた。
能勢菊炭とは…参考写真01
※炭焼きの会名誉会長「岸本 定吉」先生(林学博士)著書「炭」より抜粋

能勢町史より
・1037年(長暦元年)能勢から初めて献銅した
 「百錬抄」(平安中期〜鎌倉中期の公家方の重要史料)
 能勢採銅所が設置
 旧鉱山の廃坑跡付近には吹屋の跡に鉱さいの中に
 木炭片が多くみられる。

・1574年 中川勘兵衛清光(能勢郡吉川村)が
 池田炭を創始との伝説あり

・1637年 毛吹草にて「一庫炭 池田に出荷して池田炭」とある

・1735年 摂津志の能勢郡「椚炭山中多く出す」
能勢菊炭とは…参考写真02


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